第6回御室藝術祭 能登復興支援展
第一期 能登の作家の皆さま











松尾明香さん


【テーマ】自覚:自然の理に還り、千年を継ぐ精神の礎一、 連続する災害の中で見つめ直す「自然」と「文化の復興」2024年1月、能登半島地震が発生し、さらに4月には親日の国、台湾でも大きな震災が起こりました。東日本大震災から15年、阪神・淡路大震災から31年が経過した今もなお、私たちは震災の脅威と、被災地の翻弄され続ける現状に直面しています。私たちは、失われたものを物質的に再建する「復興」だけでなく、その喪失を通じて、生命の根源と、仁和寺が千年を通じて伝えてきた「信仰のあり方」そのものを問い直す機会を得ました。本藝術祭の支援展では、この連続する災害を背景に、「自然」をテーマとして掲げます。能登の作家様5名、および自然描写を専門とする日本画家2名による作品をもって、震災から、地域と人々の心へ静かに寄り添うことを意図しています。
二、 真言密教の真髄に由来する「自覚」この「自然」というテーマは、真言密教の真髄である「宇宙(大日如来)」の思想に由来します。「宇宙」とは、存在するすべてのもの、行きとし生けるものすべてに価値があり、その瞬間瞬間にはどれ一つ欠けてもいけないという、深遠な生命の理を教えてくれます。自然界の草木、蝶、鳥、そして私たち人間も含め、すべての存在が等しく尊いのです。現代社会が利便性と物質的豊かさの追求により、ともすれば内面との繋がりや、目に見えない価値を見失いがちな中で、本藝術祭は、この根源的な問いに対する仁和寺からの応答であり、「自覚」をテーマに掲げます。
三、 聖地における「自然」の表現と調和今回の展覧会は、この深遠な「自然」を藝術で表現し、桜など自然美が華やぐ仁和寺の境内という心豊かな設えの中で、悟りや安らぎをいただくことを目指します。藝術に一生を捧げている作家の皆様が、花や自然をテーマに縁を結び、その作品と重要文化財である黒書院の空間との調和を目指します。御室藝術祭 2026は、この「自覚」を起点として、歴史に育まれた信仰と現代の創造性が響き合う、世界に向けた意義深い「文化の復興」の宣言となります。春の華やぎの中、壮大な歴史を纏ったこの空間で、花を、自然を、そして私たち自身のこころを感じて考えていただきたいと願っています。
①3/20(金)〜4/3(金) 黒書院①坂本漆器工房 黒書院②加賀象嵌:長谷川真希 加賀本藍染:石田貴博 黒書院③和紙:松尾明香 九谷焼:坂川ひかり
②4/4(土)〜4/26(日) 黒書院①門跡様:御詠歌 黒書院②日本画:髙橋浩規� 黒書院③日本画:坂本藍子#仁和寺 #能登半島地震#輪島塗#九谷焼#日本画
