【飾り団扇と日本画 ── 受け継がれる命の眼差し】
連日お届けしている、横浜髙島屋「飾り団扇と日本画展」より。
本日は、日本画家・秋野亜衣氏が描く清らかな世界です。

百人一首の歌が宿る優美な飾り団扇とともに、惹き込まれたのは『アガパンサス II』という作品。
ギリシャ語で「愛の花」を意味するこの花が、涼やかな青紫色〜白….花火のように、凛と咲き誇っていました。
秋野氏の祖母は、50代でインドへ、80代を超えてなおアフリカの大地へ渡り、生命の根源を描き続けた日本画の巨匠・秋野不矩氏。
亜衣氏ご自身もまた、アフリカのサバンナへ赴き、野生の動植物が放つ圧倒的な「命の気配」を肌で吸収されています。
灼熱の大地と生命を見つめてきた、その深く透明な眼差し。
それが今、この静かな一輪の青い花に宿り、目には見えない気品と力強さを放っていることに、静かな感動を覚えました。
時を超え、国境を越えて受け継がれる命のDNA。
お盆の夜に、凛としたアガパンサスの姿が、皆さまの心へ涼やかな風を運んでくれますように。
#秋野不矩 #秋野亜衣 #アガパンサス
