【第6回 回 軽井沢アーティスト・イン・レジデンス 2027 決定作家紹介】


静寂が支配する冬の軽井沢。
本日は【コラボレーション枠】としてお迎えする、2年前の滞在経験者でもある伊山 桂(Kei Iyama)さんをご紹介いたします。
門倉太久斗(22世紀ジェダイ)さんからの「伊山さんが一緒なら」という強い信頼と相思相愛の結びつきから、再び冬の軽井沢へと帰ってきてくださる伊山さん。かつてこの地で描いた記憶と足跡が、新たな共創タッグとしてどのような共鳴を生み出すのか、期待が膨らみます。
❄️ 作家プロフィール & 表現の世界
2001年岩手県生まれ。現在も盛岡市を拠点に制作活動を展開。
東北の自然や文化の息吹の中で育まれた伊山さんは、「そこにあること」や「自然と人間の関係性」をテーマに、記憶や感覚をすくい上げるような独創的な絵画作品を発表されています。
人がモノを作り、見るという行為の本質への問いかけ。
作品に漂う静かで確かな存在感、筆致が生み出す独特の質感と人物の瞳や佇まいは、観る者の心を静かに揺さぶり、そこにある「何か」と深く対話させてくれます。
地域誌でのエッセイ連載や各地での個展など、その表現手法や活動の幅は多岐にわたります。
🌲 冬の軽井沢での滞在・共創に向けて
軽井沢の冬の空気をよく知る伊山様だからこそ捉えられる、凍てつく森の静寂。
そこに門倉さんの持つ色彩と装飾性が交わることで、互いの感性が引き出され、これまでにない豊かな世界が立ち現れます。
かつて繋がったご縁が再び交差し、白銀の舞台で紡がれる冬の物語に、ぜひご期待ください。
👤 伊山 桂 / Kei Iyama
2001年 岩手県生まれ(盛岡市にて制作)
主な個展:「Quiet as it’s kept」(下北沢アーツ、2025)、「Vinculum」(Cyg art gallery、2026)など多数
2024年 岩手県芸術・美術選奨賞 受賞
Instagram: @iyamakei
🗓 開催概要
滞在・制作期間: 2027年1月16日(土)〜 2月6日(土)
開催地: 長野県軽井沢町
#KAIR2027 #軽井沢アーティストインレジデンス #伊山桂 #KeiIyama #門倉太久斗

【第6回 軽井沢アーティスト・イン・レジデンス 2027 決定作家紹介】

静寂が支配する冬の軽井沢。
澄み渡る空気の中で開催する本プログラムより、本日は【コラボレーション枠】としてお迎えする、門倉太久斗(22世紀ジェダイ)さんをご紹介いたします。

2年前の滞在経験者である伊山桂さんとの「伊山さんが一緒なら」という相思相愛の信頼関係から実現した、スペシャルな共創タッグ。冬の軽井沢という静謐な地で、おふたりの感性がどのように共鳴し合うのか、期待が高まります。

❄️ 作家プロフィール & 表現の世界

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科ファッション専攻を卒業後、コム デ ギャルソンにてパタンナーに従事。「22世紀ジェダイ」名義での作品発表を経て、現在は絵画や立体、装飾など多岐にわたる表現を展開されています。

ファッション業界で培われた鋭い感性と装飾性(maximalism)、そして卓抜した色彩感覚。
彼の描く世界には、美しさとどこか奇妙な毒っぽさ、そして日常のすぐ隣にある「異界」を感じさせるような、強烈で魅惑的な物語が宿っています。

植物が放つ生々しい生命感や、現代社会を俯瞰する軽やかな眼差し。可愛らしくも切実なフォルムと色彩が、観る者の感情を強く揺さぶります。

🌲 冬の軽井沢での滞在・共創に向けて

白銀の森と静まり返る凍てついた空気。
非日常の静寂に包まれた軽井沢で、門倉さんの持つ壮大でポップな装飾性と、伊山さんとのコラボレーションが交差するとき、どんな新しい世界が立ち現れるのか。

人と人との必然の縁が紡ぎ出す、特別な冬の物語にぜひご期待ください。

👤 門倉太久斗 / Takuto Kadokura(22世紀ジェダイ)

埼玉県生まれ

武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業

コム デ ギャルソンにてパタンナーとして従事したのち独立

近年の個展:「モア・イズ・モア」(下北沢アーツ、2025)、「点検 / 保守 / バランス」(K ART GALLERY、2026)など多数

Instagram: @22nd_century_jedi

🗓 開催概要

滞在・制作期間: 2027年1月16日(土)〜 2月6日(土)

開催地: 長野県軽井沢町

#KAIR2027#軽井沢アーティストインレジデンス#門倉太久斗#22世紀ジェダイ#TakutoKadokura

【第6回 軽井沢アーティスト・イン・レジデンス 2027 決定作家紹介】

静寂が支配する冬の軽井沢。
この地に新たな息吹を注ぎ込む3名の作家の中から、本日は【公募枠】としてお迎えする「たかすぎるな。」さんをご紹介いたします。

昨年に引き続き、まっすぐで温かな情熱をもって再び挑んでくださった、たかすぎるな。さん。あきらめない想いと独自の美しい世界観が実を結び、この冬、軽井沢の地を引き寄せました。

❄️ 作家プロフィール & 表現の世界

1997年神奈川県生まれ。2022年に東京藝術大学デザイン科を卒業。
在学中から高い評価を受け(卒展にてデザイン賞受賞)、現在は各地の百貨店やギャラリーでの個展・グループ展を中心に、壁掛け作品から詩作、映像に至るまで多岐にわたる表現活動を展開されています。

幼少期のバレエや合唱といった身体的・音楽的体験を原点に持つ彼女の作品。
そこに描かれるのは、「自然の循環」や「人間が持つ再生力」といった、生きとし生けるものへの優しいまなざしです。

日常生活の中でふと感じる「言葉にならない内面の感覚」や「生きづらさ」。
そうした繊細な感情を、独自の和やかで愛おしい色彩とフォルムへと昇華させていきます。

🌲 冬の軽井沢での滞在に向けて

可愛らしさの中に、静けさやどこか切なさを抱いた彼女の作品 world。
白銀の森と凍てつく空気に包まれる冬の軽井沢で、彼女の持つ温かな再生のテーマがどのように芽吹き、昇華されていくのか。

静寂の地で紡がれる、たかすぎるな。さんの新しいストーリーにぜひご期待ください。

👤 たかすぎるな。 / Runa Takasugi
Instagram: @takasugi.runa

1997年 神奈川県生まれ
2022年 東京藝術大学デザイン科卒業(卒展デザイン賞)

🗓 開催概要

滞在・制作期間: 2027年1月16日(土)〜 2月6日(土)

開催地: 長野県軽井沢町

#KAIR2027#軽井沢アーティストインレジデンス#たかすぎるな#takasugiruna#東京藝術大学

【静寂の冬へ向かう軌跡 ── 第6回軽井沢アーティスト・イン・レジデンス 決定作家発表】



KEN OKUYAMA DESIGN @ken_okuyama_design
による流麗なフォルムが、白銀の景色を切り裂きながら進む北陸新幹線。

「空色」と「銅色(あかがねいろ)」を纏った美しいその車両が、都市の喧騒を抜け、雪に包まれた静寂の地・軽井沢へと向かう道のり。それは、表現者たちが日常から離れ、自己の深淵へと潜っていくための特別なプロローグでもあります。

澄み渡る空気と雪のしじまの中で、新たな命を吹き込む「軽井沢アーティスト・イン・レジデンス」。
2027年1月16日(土)から2月6日(土)までの3週間、この静寂の舞台にお迎えする3名の決定作家を発表いたします。

門倉太久斗 氏 & 伊山 桂 氏(コラボレーション枠)
二方とも滞在経験者。伊山氏と、「伊山さんが一緒なら」と互いの背中を押し合ったレジェンド門倉氏による新たな共創タッグ。

たかすぎるな。 氏(公募枠)
昨年に続き、まっすぐな情熱を持って再び挑み、見事この地を引き寄せた注目の新規作家。

人と人との必然の縁、そしてあきらめない情熱が交差する冬の軽井沢。
明日からは、それぞれの作家が持つ世界観やストーリーを順にご紹介してまいります。

【ご応募いただいた皆さまへ】
この度は熱い想いのこもった素晴らしいポートフォリオやご応募をいただき、心より感謝申し上げます。

限られた受入枠のため、誠に恐縮ながら本投稿の公開をもちまして今年度の選考結果のご案内とさせていただきます。今回惜しくもご縁を結べなかった皆さまの表現力と熱意にも深く感銘を受けております。ぜひまた次回、再度チャレンジしていただけますことを心より楽しみにお待ちしております。

滞在・制作期間:2027年1月16日(土)〜 2月6日(土)

開催地:長野県軽井沢町

ホテルオーナーの神谷さん、ホテルスタッフのみなさんに多大なる感謝をいたします。ありがとうございます。

#アーティストインレジデンス #軽井沢アート #アートホテルドッグレッグ軽井沢 #現代アート

【命の気配と静寂 ── 心の深遠に触れる色彩】

【命の気配と静寂 ── 心の深遠に触れる色彩】
お盆の終わりが近づく、静かな祈りに包まれる今宵。
出会ったのは、日本画家・川又聡氏が描く、生命の神秘に満ちた世界。


力強く躍動する虎をはじめとした生きものたちの圧倒的な気配はもちろんのこと、それ以上に深く心を揺さぶられたのは、紫陽花や蓮を描いた作品たちが見せる、息をのむほど繊細な色使いでした。
重なり合う絵の具の奥から静かに滲み出る、色彩のグラデーション。
雨や泥を受け入れながら凛と佇む花々の姿は、主張を超えた透明な静寂(凪)となって、観る者の心へすーっと染み渡っていきます。
生命の力強さと、自然が紡ぐ儚くも美しい繊細さ。
その両端をあざやかに見つめる川又氏の眼差しと筆致に、深い感動を覚えました。
巡りゆく季節と命の結びつきに想いを馳せる夏の日に。
心の中に澄み切った一筋の光と余白を運んでくれる、深く優しい出会いとなりました。

#川又聡#お盆#夏休み#紫陽花#蓮

「飾り団扇と日本画展」より。

「飾り団扇と日本画展」より。
明日のお盆の終わりを前に、今宵はふっと心を沈め、静かな風に身を委ねるひとときを。

本日お届けするのは、日本画家・佐々木真士氏の繊細な美意識が宿る作品です。

画面を満たす、可憐でやわらかな「ピンクの花」。
その優美な色彩の美しさに対して、静かに冠された『殿』という作品名。

花が放つ甘やかな気配と、タイトルが醸し出す凛とした静けさ。
その鮮やかな対比のなかに、ただ華やかなだけではない、一本芯の通った日本画ならではの品格と奥行きが立ち現れていました。

千年の歌が紡ぐ風情と、現代の画家が描く静かな対比の美。

明日の送り火、そして祈りの日へ向けて。
相反するものが穏やかに調和するこの作品とともに、皆さまの心がすーっと穏やかな凪で満たされますように。

#佐々木真士 #お盆#うちわ#夏休み

【飾り団扇と日本画 ── 受け継がれる命の眼差し】

【飾り団扇と日本画 ── 受け継がれる命の眼差し】
連日お届けしている、横浜髙島屋「飾り団扇と日本画展」より。
本日は、日本画家・秋野亜衣氏が描く清らかな世界です。


百人一首の歌が宿る優美な飾り団扇とともに、惹き込まれたのは『アガパンサス II』という作品。
ギリシャ語で「愛の花」を意味するこの花が、涼やかな青紫色〜白….花火のように、凛と咲き誇っていました。
秋野氏の祖母は、50代でインドへ、80代を超えてなおアフリカの大地へ渡り、生命の根源を描き続けた日本画の巨匠・秋野不矩氏。
亜衣氏ご自身もまた、アフリカのサバンナへ赴き、野生の動植物が放つ圧倒的な「命の気配」を肌で吸収されています。
灼熱の大地と生命を見つめてきた、その深く透明な眼差し。
それが今、この静かな一輪の青い花に宿り、目には見えない気品と力強さを放っていることに、静かな感動を覚えました。
時を超え、国境を越えて受け継がれる命のDNA。
お盆の夜に、凛としたアガパンサスの姿が、皆さまの心へ涼やかな風を運んでくれますように。
#秋野不矩 #秋野亜衣 #アガパンサス

【飾り団扇と日本画 ── 天つ風と舞い立つ物語】

【飾り団扇と日本画 ── 天つ風と舞い立つ物語】
横浜髙島屋にて出会った、日本画家・岩﨑絵里氏の繊細でドラマチックな世界。


「天つ風 雲の通ひ路 吹き閉じよ……」
千年前の歌が呼び覚ますのは、風を纏い、しなやかに舞う舞姫の優美な姿。
白波が立ち渡る「ななつの海」の情景から、祇園祭の熱気と静寂、そして凛と佇む小鷲たちの生命の息吹まで。
伝統的な和の情緒とどこかモダンな品格が重なり合い、飾り団扇という丸い小宇宙の中に、息をのむような物語が描き出されていました。
百人一首に込められた人々の情熱や祈りが、岩﨑氏の力強くも美しい筆致によって、現代の新しい風となって解き放たれる。
お盆を明日に迎える今、ひとときの涼とともに、時を超える深遠な物語の余韻が届きますように。

#岩﨑絵里#うちわ#お盆#日本画

【飾り団扇と日本画 ── 時を超えて吹き抜ける風】

【飾り団扇と日本画 ── 時を超えて吹き抜ける風】
横浜髙島屋にて出会った、日本画家・木下めいこ氏の描く静謐な世界。


木下氏の代名詞とも言えるあの深く澄み切った「青」の静寂に加え、今回は冴え渡る「白」との美しい対話が強く心に残りました。
今回のお題は『百人一首』。
時の経過とともに移ろいゆく花の儚さや、花々にそっと身を寄せる鳥の佇まい、みずみずしい葡萄の気配。そして、あの深い青の中に凛と浮かび上がる白椿や白菊の、息をのむような「白」の重なり。
千年前の歌人が言葉に託した繊細な情景が、色彩と線の美しさとともに、現代の「飾り団扇」という丸い小宇宙の中に結晶していました。
古来、団扇の起こす風は、涼をとるだけでなく「魔を払い、場を清めるもの」とされてきたと言います。
お盆を迎える明後日、千年の時を超えて届く美しい歌と絵画の風が、タイムラインの向こう側にいるどなたかの心に、すーっと静かな涼をもたらしてくれますように。
#木下めいこ #うちわ #お盆 #サイアノタイプ

「白の藝術」

日本橋三越にて出合われた、髙橋奈己氏の「白の藝術」。

色を削ぎ落とし、静かな光と影のグラデーションだけで立ち上がる、圧倒的に美しいフォルム。

それはまるで、土から生まれながらもエゴを手放し、ただ光の受け皿となっている「透明な器」のようでした。

作品に深く心を揺さぶられ、その感動をそのまま作家へとお届けしたところ、思いがけず温かいご縁の言葉をいただきました。

抽象的な美意識が、ひとつの作品(具体)となり、人と人の魂を結んでいく。
【縁の章】のさなかに届いた、深く愛おしい「白」の記憶です。

まずは、いま一番魂が温まっている「髙橋奈己さんの白の藝術」から、静かにはじまりです。

#髙橋奈己